夜ぐっすり眠りたいのにトイレで目が覚めてしまう、夜中に何度トイレで起きるかわからない・・・そのような夜間の頻尿で悩んでいる人も少なくありません。
睡眠不足に陥ってしまい、日中を快適に過ごせなくなるのも困った点です。
そんななか、ここでは夜間の頻尿におすすめの漢方薬をご紹介していきます。
身体の内側からより健康的になれるよう、漢方薬を活用してみましょう。
つらい夜間の頻尿、その原因は?
夜トイレに行きたくて何度も目が覚めてしまうという症状は、いわゆる頻尿です。
漢方薬で頻尿を改善していくために、まずは原因を知っておきましょう。
原因は一つに限らず、いくつか挙げられます。
自身の頻尿は何が原因なのか調べてみましょう。
- 水分の摂りすぎ
- 糖尿病などの疾患
- 高血圧
- 睡眠時無呼吸症候群など
この他にも、夜間の頻尿として考えられる原因はまだあります。
頻尿の原因として多いものが上記になり、なかには病気が隠れている可能性もあるため、自身の体調とよく向き合っておくことが大切です。
夜間の頻尿は漢方薬で改善を
夜間の頻尿は、睡眠を妨げてしまうので少しでも早く改善したいものです。
そこで、身体に優しく安全な漢方薬を使って改善を図ってみましょう。
ここでは、夜間の頻尿に効果が期待できる漢方薬をご紹介します。
当帰芍薬散
単純に身体の冷えから頻尿になっている場合おすすめなのが、当帰芍薬散です。
冷え性や貧血、めまい、むくみ、動悸、月経異常など、更年期の女性によく使用される漢方薬です。
女性で夜間の頻尿に悩んでいる人にとっておすすめの漢方薬となっています。
年齢的なものによって身体の不調を感じるようになった、冷えがひどくてトイレが近いといった女性にぴったりです。
牛車腎気丸
夜間の頻尿だけでなく、疲れや身体のだるさ、腰や手足の冷え、下半身のむくみやしびれといった症状も感じているときはこちらの漢方薬を飲んでみましょう。
男性に適している漢方薬になっていますが、女性でも飲むことが可能です。
八味地黄丸
疲れやすく身体が冷えやすいと感じる人におすすめの漢方薬です。
頻尿だけでなく、尿の量が少ないときや排尿するのが難しいときにも利用される漢方薬となっています。
清心蓮子飲
全身にだるさがある、胃腸がもともと弱いといった人におすすめです。
頻尿以外にも残尿感や排尿痛などにも効果が期待できる漢方薬です。
小建中湯
もともと身体が疲れやすい、虚弱体質なうえ頻尿にも悩んでいる、そんな人におすすめの漢方薬です。
子どもの頻尿にも使用できる漢方薬となっており、身体に優しく使用できます。
夜間の頻尿、自身でできる対策とは?
頻尿におすすめの漢方薬がいくつかあるなかで、自分に合うものを見つけることができると症状の改善が可能です。
それと同時に、自身でできる対策も実践しながら夜間の頻尿を解決していきましょう。
日中に適度な運動を行なう
日々運動不足という人も増えているなか、日中に適度な運動を行なうことは夜間の頻尿対策にも有効です。
下半身の筋肉を鍛えておくことで尿が溜まりにくくなり、夜のトイレの回数を減らすことができるのです。
いきなり運動と言われても時間がなかなか取れない、何から始めたらいいかわからないという人も多いでしょう。
そこで、家の中で思いついたときにできる、簡単な運動から始めてみましょう。
足踏みしてみる、踏み台を用意して上り下りをする、エア縄跳びをしてみる、ストレッチやエクササイズを取り入れる・・・など、家の中でもできる運動はたくさんあります。
毎日思い出したときに続けられる運動を見つけて、夜間の頻尿ケアを行ないましょう。
暖かくして眠る
夜間の頻尿は、寒さによってトイレが近くなっている可能性もあります。
そこで、寝室の環境を見直してみましょう。
部屋の温度は寒すぎず暑すぎないちょうど良い状態か、寝具は季節や気温に合っているかなどをチェックしてみます。
また、冬場であればパジャマの素材を意識してみるのも有効です。
暖かく感じられるフランネル素材のパジャマを着る、シーツが冷たく感じないようタオル地にしてみるなどの対策を取って快適に眠れる環境を作ってみましょう。
寝る前のお酒やカフェインは控える
適度な水分補給は大切ですが、寝る直前まで頻尿を招くような飲み物を多く飲むのはおすすめできません。
特に、お酒やカフェインはトイレが近くなる原因になりうるので、できるだけ摂取は控えておきたいです。
お酒を飲むのなら夕食の時間帯に、カフェインが含まれた飲み物は夕方までにしてみましょう。
飲み物や飲む時間帯を少し意識するだけでも、夜間の頻尿を改善できます。
原因が病気である場合は早めの治療を
夜間の頻尿が病気によって生じている場合、病院できちんと診察を受けて早めの治療を受けましょう。
たとえば、高血圧であれば、薬を飲みながら生活習慣を改善していくことが大切です。
頻尿の原因に病気が潜んでいないかを知ったうえで、正しく対策を取りましょう。
朝が来ても寝た気がしない、トイレにばかり行っていたように思うと感じる場合は、早めに原因を追究してケアしていくことが大切です。
基本の生活リズムもしっかり整えていこう
頻尿の対策を行ないながら、毎日の生活では規則正しい日々を過ごすことが大切です。
朝日を浴びて適度に身体を動かすことで、夜になると自然と眠たくなってきます。
身体が心地よい疲れを感じていることでぐっすり眠れるようになるので、朝は早めに起きて活動する、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるといった簡単なことから始めてみましょう。
生活リズムが整うと、頻尿以外の身体の不調も改善できます。
夜間の頻尿、原因を知ったうえで漢方薬を利用してみよう
夜間の頻尿は、本人にとってとてもつらいものです。
夜何度も目が覚めて睡眠不足になってしまい、翌朝疲れが溜まってしまっていることもあります。
そこで、原因をしっかり追究したうえで、自身の身体に合う漢方薬を飲んでみましょう。
合わせて、日常生活を見直しながら過ごすことも意識すると、より早く頻尿から解放されることができるでしょう。