水素の抗酸化作用の高さはよく知られるようになりました。細胞を錆び付かせる活性酸素を無害な水にする働きを持っているというものです。
また水素の浸透力も高く、ビタミンなどが入り込めない細胞の奥まで入ることが可能です。水素は活性酸素の60%を除去できるといわれています。
活性酸素を除去することで肌細胞を活性化させるので、水素にはアンチエイジング効果や美肌効果などがあります。
さらに疲労回復、便秘やアトピー性皮膚炎やアレルギー、糖尿病などの体質改善にも効果を発揮します。
これが現在、水素が多くの人たちの注目を集めている理由になります。水素には副作用がないことも人気の一つといえるでしょう。
それでは、この水素をどのように体内に摂り入れるのか、その手段は大きく分けて二種類です。
水に押し込まれた状態のものを摂取するか、体内で水素ガスを発生する物質を摂取するかという選択になります。
つまり水素水を飲むか、同じ効能の水素のサプリメントを飲むかということです。果たしてどちらが良いのでしょうか。
今回は水素水から摂取するのと、水素のサプリメントで摂取する際の違いについてお伝えしていきます。
水素水から摂取する場合
水素水の作られ方
水素水の作り方として一般的なのは、水素ガスを水に押し込んで作る「加圧式溶存方式」というものです。これにより含有量の多い水素水を作ることができます。有名な水素水はこちらの作り方を採用しています。
水素の含有量のことを「溶存濃度」とも呼びます。溶存濃度が高い方が一度に多くの水素を摂取できますので効果的です。購入するのであれば溶存濃度の高い水素水が良いといわれているのはこのためです。
水素水から摂取する際のメリット
水素水から摂取する際のメリットは水分補給も同時に行うことができるという点です。水素と水分を同時に摂り入れることができるわけです。一石二鳥ですね。
ジムで運動した後や、スポーツをした後には効率がいいですね。特に激しい運動した後には活性酸素が多く作られますので、そこで溶存濃度の高い水素水を摂取することは効果的だといえます。
こうして体内に入った水素は、電子を欲しがり周囲の細胞を酸化させる活性酸素に反応して電子を渡し、活性酸素を無害な水に変えて体外へ排出するのです。
水素のサプリメントから摂取する場合
水素のサプリメントの仕組み
水素のサプリメントの主原料は「精製岩塩」や「サンゴカルシウム」、「フラナガン」または「マイクロクラスター」などになります。中には「天然ゼオライト」または「牡蠣殻」といったものもあります。
例えば精製岩塩であれば、余分なナトリウムなどのミネラルを取り除く加工がされています。必要なマグネシウムだけにした状態です。ここに水素が吸蔵されます。そして水と反応することで水素ガスを発生させるのです。
マイクロクラスターは、アメリカのフラナガン博士が開発した水素発生原料で、ナノレベルのシリカに水素を吸蔵させたもので、やはり水分と反応することで膨大な水素を発生することができます。
つまり、水素のサプリメントはお腹の中で水分と反応し、長い時間をかけて水素ガスを発生し続けることになるのです。ここが一気に体内に摂り入れる水素水との大きな違いになります。
水素のサプリメントから摂取する際のメリット
水素水に比べて持ち運びがしやすい点が、水素のサプリメントのメリットの一つですが、摂取した後の働きでも水素のサプリメントにはメリットがあります。
水素水は一気に体内に摂り入れることになりますが、使われなかった水素は体外に放出されることになるのです。
その点、水素のサプリメントだとじわじわ長い時間水素を発生することになるので、抗酸化作用の効果も長くなります。効率的に体内に水素が拡散していくことになるのです。
また、1.5リットルから2リットルは水素水を飲まなければならないところを、水素のサプリメントであれば数錠で済ませることができる点もメリットといえるでしょう。水を大量に飲むことが苦手な人には水素のサプリメントだと助かりますね。
まとめ
水素水の弱点を補うことができる水素のサプリメント
水素はとても小さな分子です。ですから水素水の場合はペットボトルには入れません。ペットボトルは気密性が低く、水素が漏れてしまうのです。ですからアルミボトルに入れて持ち運ぶことがほとんどになります。
アルミボトルであっても開封後は水素が逃げ出していきます。ですから水素水は開封後、数時間以内に飲み干す必要があります。放置しておくと溶存濃度がどんどん下がっていくことになるのです。
水素のサプリメントであればそのような問題で焦る必要がありません。いつでも取り出し、いつでも飲めます。同じような効果をいつでも、どこでも得ることができるのです。便利なのは水素のサプリメントといえるのかもしれません。
水素のサプリメント購入の目安
しかし水素水と水素のサプリメントを一様に比較するのは難しいとされています。液体と気体では状況がまったく異なるからです。目安になるのはやはり水素の含有量ということになるでしょう。
水素のサプリメントの水素含有量は「ppm」で表示されることが多いですが、1ppm以上の製品を選ぶといいでしょう。製品によっては3錠飲んでの効果や1錠飲んでの効果といったように分かれているので注意が必要です。
1錠飲んで1.6ppmであれば、一般的な水素水1リットルを飲んだ分に匹敵するといわれています。中には1錠で水素水30リットル分と宣伝している製品もあります。効果についてはよく確認してから使用してみてください。
値段的には他の様々な健康サプリメントに比べてかなり高価になるという点も水素のサプリメントの特徴です。コースなどで購入すると幾分安くなりますので、頻繁に水素のサプリメントで水素を摂取しようと考えている方にはお勧めです。
今回は、水素水から摂取する場合と、水素のサプリメントで摂取する場合の違いについてお伝えしてきました。それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら、自分の用途に応じて購入してください。