疲れを感じたときやつい口を噛んでしまったときなどにできてしまうことの多い口内炎、1週間以上長引くこともあり、食事や歯磨きの時に辛い痛みを感じます。
体質的に口内炎ができやすい、繰り返すという人もあり、少しでも早く治したいという人が多いでしょう。
そこでここでは、繰り返す口内炎におすすめの漢方薬をご紹介していきます。
辛い口内炎から解放されたいと考えている人は、ぜひ漢方薬を試してみてください。
繰り返す口内炎におすすめの漢方薬一覧
一度できたらなかなか治らない上に、治ったと思ったらまた次の口内炎ができてしまった・・・食事や会話をするのも辛い・・・という人には、漢方薬がおすすめです。
体質改善を図ることができる漢方薬を利用すれば、繰り返す口内炎を改善することができます。
黄連解毒湯
漢方薬のなかでも家庭に置いておく常備薬として有名な「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」が、口内炎を抑えるのにおすすめです。
口内炎を繰り返したり、一度できたらなかなか治らないとお悩みの人にもぴったりの漢方薬です。
体内に溜まっている余分な熱を冷ます働きがあり、炎症を抑えてくれます。
ここから、口内炎による症状を抑えることができるのです。
半夏瀉心湯
「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」も、つらい口内炎を少しでも早く治したいときにおすすめの漢方です。
ストレスや疲れによって感じるみぞおちのつかえや胃炎などにも効果が期待できる漢方で、口内炎の症状も改善してくれます。
口内炎は疲れやストレスによってもできることがあるので、そういった点に思い当たる節がある場合はこちらの漢方薬を試してみましょう。
口内炎におすすめの漢方薬は、錠剤もあれば顆粒タイプもあります。
1日3回しっかりと飲む漢方薬が多いので、飲みやすいものを選ぶことも大切です。
そして、しばらく飲み続けながら口内炎の様子を見てみましょう。
口内炎を予防するためにできる日常生活でのワンポイント
口内炎は、できないように日ごろから予防することも大事です。
一度できてしまったらしばらく続く痛み、いろいろな方法を試して治そうとすることが多いでしょう。
口内炎にならないために、日常生活でできるワンポイントもしっかり意識していくと、できる頻度が少なくなり、うっかりできてしまった場合も治りを早くすることができます。
一度できると不快な口内炎、こんな点に気を付けながら毎日の生活を送ってみましょう。
食事内容を意識してみよう
毎日の食事が口内炎に与える影響は大きいです。
暴飲暴食、乱れた食生活を送っていると口内炎はできやすくなります。
ちょっとしたポイントに注意しながら、口内炎を防いでいきましょう。
口内炎を予防するためには、しっかりとビタミンを摂取していくことが大切です。
特に皮膚の粘膜を保護する役割のあるビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCを意識して摂取してみましょう。
野菜をたっぷり食べること、豚肉や魚を積極的にメニューに取り入れるといった点を意識するだけでも、ビタミンを補うことができます。
また、食事を意識しながら、サプリメントでビタミンを補給するのもおすすめです。
ビタミンをしっかり摂取して、皮膚の粘膜を丈夫にしておくと口内炎を予防することができます。
鼻呼吸を意識することも大切
気づかないうちに口呼吸を続けていると、口の中が乾燥しやすくなります。
乾いた口の中の粘膜は免疫力が下がってしまうため、口内炎を招いてしまいます。
水やお茶などの飲み物をこまめに飲んだり、口呼吸をしていないか確認しながら過ごしてみましょう。
鼻呼吸を意識するだけでも、口内炎の予防になるのでぜひ試してみてください。
口内をいつも清潔に保つこと
口内にある常在菌が増えることによって口内炎ができることもあります。
そこで、口内をいつも清潔に保っておくことが大切です。食事の後はきれいに歯磨きをする、歯磨きをするときは優しく行ない口内を傷つけないようにするといった点に気を付けてみましょう。
慌てて歯磨きをしているときに、うっかり口内を傷つけてしまい、その傷が口内炎になることもあります。
丁寧な歯磨きと口内を清潔に保つことに注意しながら過ごすことで、不快な口内炎対策が可能です。
その他、うがい薬を活用するのもおすすめです。
歯磨きができないときや、口内の状態が気になるときなどに利用することで殺菌効果が期待でき、口内炎の予防と同時にできてしまった口内炎を早く治すこともできます。
携帯できるコンパクトなボトルタイプのうがい薬もあるので、いつも持ち歩いておくと外出先でも手軽に利用できるでしょう。
歯磨きができないときにも、うがい薬の使用はおすすめです。
風邪やインフルエンザなどの予防にもつながるので、日ごろから利用しておくと安心でしょう。
ストレスを解消する
日々の疲れやストレスが原因で、口内炎ができることもよくあります。
そこで、できるだけストレスを溜め込まないように、日ごろの生活でストレス解消を行なうようにしてみましょう。
ストレスと口の中の粘膜には深い関係があり、強いストレスを受けることでビタミンB1がたくさん消費されてしまいます。
ビタミンB1が不足することで粘膜が傷つきやすくなるため、いつの間にか口内炎ができているということに陥りやすいです。
一人ひとり、抱えているストレスは異なります。
自分にとってリラックスできることを見つけて、一日の終わりにゆったりとした時間を過ごしてみましょう。
寒い季節なら温かい部屋で好きな本を読んだり映画鑑賞をしながらのんびり過ごす、お気に入りの飲み物でほっこりするなど、心身がリラックスできる時間を過ごすことが大切です。
繰り返す口内炎には漢方や日常生活でできるセルフケアを試してみよう
一度できるとすぐには治ってくれない口内炎、食事や歯磨き、うがい、話すときなどに痛みが走ります。
そんなとき、食事や生活を見直しつつ漢方薬を利用すると、口内炎の治りを早くすることができます。
体調を整える役割もあるため、漢方薬で身体を整えていきましょう。
また、日常生活でできるセルフケアを実践して、口内炎を予防することも心がけてみてください。
口内炎のできる頻度が少なくなるだけで、とても快適に過ごせるようになります。